2023年9月21日~9月24日にかけて行われた東京ゲームショウについて、レベルファイブブースを中心に写真やデータを交えて振り返ります。この記事の内容は筆者の体験と自身で取得できたデータに基づくもののみであり、出展内容を網羅的にまとめたものではありませんのでご注意ください。
ブース概要
ステージは撮影禁止だったので撮っていませんが、それ以外の様子はこんな感じでした。
デカポリスやファンタジーライフの試遊台はホール北側の壁に面しており通路は比較的広々としていましたが、イナズマイレブン試遊台は他社ブースとの間の通路側に面しており、正面から止まって撮影することは困難でした。
ブースに設置されたモニターではイナズマイレブン、ファンタジーライフ、デカポリス、レイトン、メガトン級ムサシのPV等に加えて、妖怪ウォッチぷにぷにのCMも2本流れていました。流れていたのは1年ほど前に公開された「しりとりで紹介篇」と「妖怪とともだち篇」です。イナズマイレブン試遊台前のモニターでは、ステージ中継の他、日野社長による体験版操作ガイド動画も流れていました。
試遊コーナー
レベルファイブブースでは「イナズマイレブン」「デカポリス」「ファンタジーライフ」の試遊コーナーが設けられました。試遊台数はプレス優先台を含めイナズマイレブンが16台、デカポリスとファンタジーライフがそれぞれ8台でした。2018年の東京ゲームショウでは出展された4タイトルがそれぞれ数十台、2019年冬の次世代ワールドホビーフェアでは2タイトルそれぞれ28台の試遊台が設けられていたことを踏まえると大幅な減少です。これにより今回出展された3タイトルはどれも開場から1時間経たずに入場規制、その後は断続的に規制が解除されるも120分待ちとなり、一般公開日では1日で全タイトルを体験することが困難でした。個人的にはパンフレット配布カウンターに使っていた面も試遊コーナーにすればよかったのではないかと思います。筆者はファンタジーライフとデカポリスを試遊することができました。
デカポリス
デカポリスはレベルファイブの完全新作RPGです。謎解き要素の捜査パートとバトル要素の戦闘パートに分かれており、捜査パートは人物の発言をしっかり分析・記憶する必要がある作りになっています。フルボイスであり、ところどころコントローラーが振動するシーンもあるので没入感がありました。また、マップがオープンワールドとなっているので妖怪ウォッチ4のように街並みを散策する楽しさもあります。戦闘パートについても属性相性のような要素があったり、リアルタイムバトルだったりするなど奥が深い作りになっています。一方操作が結構複雑で、筆者が並んでいる間試遊している様子を見ていると相手に敗北してしまっている人も見受けられました。慣れれば問題ないのかもしれませんが、製品版での改善に期待したいです。また、まだ割り振られていないボタンもあるようで、完成にはもう少し時間がかかりそうな印象を受けました。
デカポリスについては試遊体験者における女性比率が高く、筆者が待機列に並んでいる間は5割以上が女性でした。2019年の調査では東京ゲームショウ自体の女性比率が2割程度であったことを踏まえるとかなり高い割合で、デカポリスは女性からの注目度が高い可能性があります。
ファンタジーライフ
ファンタジーライフももちろんレベルファイブのタイトルですが、こちらは稲船敬二さん率いるレベルファイブcomceptの開発となっています。イナズマイレブンの開発ブログによれば日野社長も「後方支援」に回っているようで、comceptが主体となって開発が進められています。
ファンタジーライフは試遊時間が10分と、デカポリスの30分に比べると短い時間でしたが、特に操作につまずくこともなく楽しむことができました。マップ移動ではジャンプもできるので低めの壁なら乗り越えたり登れたりするなど自由度が高いです。今回の試遊では街づくり要素が遊べなかったので、こちらは製品版で楽しみたいと思います。
ステージ
筆者はイナズマイレブンウォーカーとスペシャルライブの一部を現地で観覧しました。どちらも多くの人が集まり、通路を遮らないよう通路とブースを分けるロープが使われるほどでした。
スペシャルライブ
特にスペシャルライブでは来場者の一体感が印象的でした。東京ゲームショウの主要な来場者である10代後半~20代(2019年の調査より)は妖怪ウォッチやイナズマイレブンが流行っていた当時小学生だった世代であり、みんなが揃って手拍子をしながら曲を聴いていた様子には感慨深いものがありました。時々上がる歓声(※)は周辺のブースや通路にまで聞こえてくるほどであり、近くにいた来場者からも「あれ見てから帰ろう」「懐かしい曲が流れてる」「盛り上がってるなー」などの声が聞こえてきました。
※TGSは声出し禁止だったらしいです。1日目2回目のライブの途中でアナウンスがありました。
東京ゲームショウではステージで出演者が歌を歌うブースはあまりなかったように思うので、周囲の人が興味を持ちやすかったのかもしれません。
YouTube配信の同接とチャット数
途中からしか取得できませんでしたが、一般公開日1日目の12:17~16:52と2日目の10:57~16:57の同接数推移を掲載します。スマホでグラフが見切れている場合は横画面にしてご覧ください。
取得できた範囲内では、13:45頃から始まったイナズマウォーカーが2日間で最も多い同接数7323人を記録しました。主演声優が発表されるとの事前情報や、日野社長が登場するとのことで注目度が高かったのではないかと思います。会場では「あれ日野社長じゃない?」「さすがに違うでしょ」などとの声が聞こえてきましたが、本当に日野社長です(多分)。
キング・クリームソーダやT-Pistonzらが出演したスペシャルライブは2日目16:05から始まった最後のステージが最も多い同接数となりました。この回の配信中は常に同接数が増え続け、16:57に2日目としては最も多い同接数5900人を記録しました。
チャット総数は1日目が10960件以上、2日目が13010件以上でした。2日目の方が早く取得を開始できたことで件数が多くなっており、単純な比較はできません。
各公式アカウントのフォロワー数
最後にTGS期間中各公式アカウントのフォロワー数はどう変化したのか確認します。本記事ではレイトン、ファンタジーライフ、デカポリスの新作が発表された2月9日以降のフォロワー数を掲載します。諸事情により7月1日~8月6日、9月14・15日のデータがとれていなかった他、9月13日以前は十の位以下が切り捨てられています。
縦軸の最大値を変化させて以下に4つ掲載します。
直近の推移を見ると、イナズマイレブン、日野社長、ファンタジーライフ、レイトン、デカポリスのフォロワー数が増加していることがわかります。中でもイナズマイレブンの増加が顕著です。イナズマイレブンは日本ゲーム大賞2023のフューチャー部門も受賞しましたし、期待感が高まっていることがうかがえます。
まとめ
以上、レベルファイブブースの出展内容を、筆者が体験した範囲内でまとめてみました。どのゲームも発売が待ち遠しいですし、スペシャルライブのようなイベントはぜひ今後も定期的に開催してほしいと思いました。
(おまけ)スクエニブースのスプラトゥーンっぽいゲーム、FORMSTARS
レベルファイブとは無関係ですがこちらも試遊できたので少し感想を書いておきます。
FORMSTARS (フォームスターズ)は2024年初頭にPS4/PS5で発売予定の、4対4のシューティングゲームです。スプラトゥーンに似ているとよく言われますが、最大の違いは地形を変化させることができる点です。プレイヤーが発射する泡は同じ場所に撃ち続ければ盛ることができ、盛った泡に登ることで有利な高所から敵に攻撃することが可能となります。もちろん敵から隠れることもできるので、隠れている間にリロードするという活用方法もありそうです。なお、盛った自チームの泡に相手チームの泡が当たると地形は崩れてしまいます。
今回試遊したのはFORMSTARというルールでした。このルールでは、2チームのどちらかが計7回倒されるとそのチームで最も活躍したプレイヤーが「スタープレイヤー」となり、このプレイヤーが倒されない限り負けません。スタープレイヤー選出後同チームのそれ以外のプレイヤーは何回倒されてもよくなるため、積極的に相手チームのプレイヤーを倒しスタープレイヤーの選出にまで持ち込ませたり、自チームのスタープレイヤーを守る動きをすることができるようになります。スタープレイヤーはHPがやや高くなるよう設定されているためここから逆転が起こることもあるようで、一方的な試合にならないような工夫がされていると感じました。ただし、実際プレイしてみると撃った泡が相手に当たっているのか少しわかりにくいと感じることもありました。
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